シニアマンションには何歳から入居できる?入居対象年齢について解説!

公開日: 2024/01/15 最終更新日: 2023/09/22

シニアマンション

シニアマンションは、高齢者向けの設備・サービスを提供していることから、入居対象者の想定はシニアが主となっています。そのため、年齢制限はあるのだろうかと気になる方は多いのではないでしょうか。本記事では、シニアマンションの入居対象年齢について解説します。シニアマンションへの入居を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

シニアマンションの入居は何歳から可能?

シニアマンションには、入居に際して年齢の制限を設けているところもあれば、特に制限をかけていない物件もあります。年齢制限といっても「40歳以上」と比較的緩い縛りもありますし「60歳以上」と高齢者に対象者を絞るケースも見られます。

年齢を絞るのは運営元となる企業の方針だからといえますが、具体的には、大きく分けて3つの理由が挙げられます。

高齢者の生活を想定して建てられているから

シニアマンションは高齢者に優しい設計がなされており、居室は極力段差を減らし、手すりを付けてバリアフリー化されています。物件によって差はありますが、フロントにスタッフが常駐し、居住者の日常生活のサポートや健康相談といった高齢者ならではの不安感を解消するためのサービスが充実しています。

また、高齢になると体の調子も日によってさまざまで、外出したくない、食事の準備ができないという方もいらっしゃるでしょう。そういった場合に、食堂やジム、プールなどの便利な施設が併設されているシニアマンションであればかゆいところに手が届きます。入居対象者を絞るのは、提供サービスを十二分に利用してもらうための措置といえます。

同世代でコミュニティを形成しやすいから

年齢を絞ると、居住者の年齢幅は狭まります。高齢者に限ることで、生活習慣や趣味、セカンドライフを楽しみたいという共通項が生まれやすく、交流がはかどり、サークル活動など同世代でのコミュニティが形成しやすい効果があります。

提供サービスや施設の質を保ちやすいから

年齢層が広がれば、サービスも幅広く万人受けを目指す必要がありますが、高齢者に絞り込めば、内容を絞り、質の向上を図りやすくなります。年齢制限を設けることで、一定のサービスに注力し、入居者により満足してもらえる住環境を提供できるのです。

シニアマンションの入居者の平均年齢

シニアマンションの入居者の平均年齢は、70〜80歳です。この数字には、定年年齢と高齢者の就業状態が大きく関係しています。

70歳までは働いている人も多い

厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査の概況」によれば、定年制度(一律定年制)を設けている企業では、60歳以上を定年とする企業は72.3%、65歳以上の場合は21.1%です。

また、総務省の「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで(令和4年)」によると、65〜69歳の就業率は50%を超えています。これらのデータから、仕事を辞めてセカンドライフを開始する年齢は70歳以降であることがわかります。

新生活を機に、自宅を売ってより住みよいシニア向けの住まいに転居を検討する人が増加すると推察できます。

子どもと一緒に入居する人もいる

シニアマンションは基本的に、単身世帯か2人世帯(夫婦など)向けに設計されています。しかし、年齢制限がない・年齢制限の幅が広いマンションでは、ご夫婦が子どもと一緒に住むことを想定して設計しているので、同居用の住まいをお探しの方でも検討できます。

何歳になったらシニアマンションに入るべき?

結論からいうと、シニアマンションに「何歳から」という決まりはありません。入居対象年齢が設けられているなら規定に従い、年齢制限がなければ、何歳からでも入居可能であるからです。

では何をもって入居のタイミングを測るのかというと、なぜ入居したいかという目的によります。ここでは、入居の目的を2つ挙げて、それぞれに適した入居年齢の目安をお伝えします。

日常生活の手間を省いて楽しみを増やしたい

日常生活の手間を省いて楽しみを増やしたい場合は、子どもが世帯を離れ、まだまだ元気に活動できる年齢(40〜50代)から入居がおすすめです。シニアマンションでは物件によるものの、レストランが併設されていたり、カロリー計算した食事が提供されたりします。

清掃や洗濯、買い物の代行など日常生活のサポートとなるサービスが提供されているので、家事の手間を減らして趣味の時間や遊びに行く時間を増やせます。また、同世代のコミュニティを形成しやすいので、同じ趣味の人と交流したり、サークル活動で新たな人間関係を構築したりといった楽しみも増えるでしょう。

なるべく不安なく老後生活を送りたい

老後は自立した生活を送りたいが、生活上の不安をできるだけ解消したいという方は、リタイア後にスムーズに入居できるよう、50〜60代のうちから入居を検討することをおすすめします。

シニアマンションは現状、物件数が少ない傾向にあるので、物件探しや内覧に時間はもちろん、なかなかの体力が必要であるからです。将来的にシニアマンションに住まいを移す予定なら、まだ体が元気なうちに探し始める

まとめ

本記事では、シニアマンションの入居年齢について解説しました。シニアマンションは高齢者向けの設計となっているので、入居者の年齢を絞るために年齢制限が課されているところもあれば、とくに制限がない物件もあります。入居者の平均は70〜80代が多いものの、何歳から入るべきという決まりはありません。物件探しには時間や体力を使うので、楽しみを増やしたいなら40〜50代で、老後の生活を不安なく過ごしたい場合は、体が元気なうちに探し始めましょう。

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